「ブラジリアン柔術 必勝!戦術バイブル」を読んだ話

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こんにちは、taikiです。

自粛期間で柔術が出来ない方が多いと思われますが、皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
私は運動不足になって身体が固くなるので、ストレッチだけでもやろうと家でやっていたら、毎日する習慣が身につきました。

とっても気持ちいいですが、それでもやっぱり物足りない。

そんな物足りないタイミングで更に柔術をやりたくなる本が発売されました。

早川先生、芝本先生による柔術の考え方の本です。

技の解説はたくさんあれど、戦略・戦術に特化した本ってこれまでになかったですよね。

今回は、この本のレビューをしつつ、私なりの解釈について書いてみようと思います。

まずは本の構成を見てみよう

三角絞め研究所の本やDVDのレビュー記事を読まれたことがある方は、「ああ、いつものね」と思われる方も多いと思いますが、毎度毎度、最初に見るのは構成です。

55のポイントが大きく4つの章で区切られています。

  1. 試合開始直後・中盤・終盤での攻防(31)
  2. 実践に即した戦術テクニックと戦略(11)
  3. ブラジリアン柔術と試合に対する心構え(7)
  4. 試合(大会)前の調整方法(6)

3,4に関しては、柔術のように見えて柔術でなく、人生を豊かにする考え方とでもいうのでしょうか。

柔術としてだけ解釈するにはもったいないので、また別の機会に取り上げましょう。

試合の展開と考え方

第1章で試合展開について「序盤・中盤・終盤」と「リードしている・イーブン・リードされている」という状況ごとにどのように考えたら試合をスムーズに進められるかという視点で語られています。

このようなフレームワークでブレイクダウンしてみましょう。

また、2点差以下と3点差以上の場合で大きく状況が異なりますので、それぞれの場合で考えてみましょう。

2点差以下の場合

試合における2点差以下の状況(ワンスイープで追いつける、もしくはアドバン差になる)においては、ざっくりとこんな考え方なのでしょう。

  • 序盤は情報収集
  • リードしても早い段階で逃げ切りを狙うのはツライ
  • リードしても油断せずにポイントを重ねる
  • リードされたら一発逆転よりも落ち着いてポイントを重ねる

2点差は柔術において中盤あたりまでは、大きな点差ではないと本では捉えています。確かに2点であればスイープで追いつけますし、スイープ合戦みたいな接戦がよくあるのはお互いが拮抗している証拠でしょう。

その一方で、試合の終盤になってくるとアドバン差も大きな意味を持っていて、それをこのように言語化されています。

アドバンテージによるリードは中盤では意味をなさない。終盤に差し掛かってこそ価値が出てくる
出所:No.15 中盤 優勢での攻防

こういう話は1つずつ話を聞くとその通りなのですが、1冊の本になって体系的にまとめられていると全体像が頭に入りやすくなり、知識として引き出しやすくもなります。

図解するとこんな感じ。

3点差以上の場合

次は3点差以上の差がある場合において考えてみましょう。

ざっくりとこんな考え方でしょうか。

  • ポジションキープを優先し、極めは流れの中で狙えたら狙う
  • 中盤まではリードされても落ち着いてガードに戻し、ポイントを重ねる
  • リードされた終盤では連続技やバック、サブミッション狙いに切り替える

3点差の場合も基本的な考え方は2点差の時と大きく変わりません。

リードしていたらキープだし、リードされていたら戻してポイントを重ねる。

しかし、大きく考え方が変わるのが終盤。

スイープ・マウントとかスイープ・パス・ニーオン、バックのような4点以上の連続技だったり、サブミッションといった技を狙いに行きます。

とにかく最後まで勝利を諦めずに全力を出し切る。

私は終盤で3点差ついてたら心が折れて諦めちゃうことがよくあるので、本に書かれているメッセージが特に染みました。

ちなみに図解するとこんな感じ。

「ブラジリアン柔術教則本」と「戦術バイブル」を連動させてみよう


以前、早川先生の著書「ブラジリアン柔術教則本」を別の記事で取り上げました。

本としては独立していても書いている人が同じであれば、当然、中身も連動しているはずです。そんな視点で見てみましょう。

3点以上リードされた時の戦術と技術

相手にパスされて3点差がついてしまったけど、まだ試合時間が残っている場合を想定して考えてみましょう。

戦術的には↓ここになります。

とにかく戻して落ち着くことですね。

それを以前の記事で展開した図を引っ張り出して比較するとこの図と連動していることがわかると思います。

このシチュエーションで使うのは、ディフェンスのガードに戻す技術ですね。

戦術という切口で見ると「序盤から中盤に掛けて3点以上リードされた場合」となりますが、それを技術という切口で見ると「ガードに戻すディフェンス技」になります。

2点以下のリードをした時の戦術と技術

次に2点以下のリード、具体的には1回スイープしてトップ、テイクダウンしてトップをとった場合です。ボトムからアドバンテージをとった場合も該当しますね。

戦術的には↓ここです。

逃げ切ろうとせずにポイントを重ねる。

それは以前の記事で書いた図で見るとこの流れにのって先に進むことでしょう。

戦術の視点と技術の視点がしっかりと連動していることが感じ取れるのではないでしょうか。

対戦相手の情報収集は試合前だけじゃない


もう1点、本の中で印象的だった話は、対戦相手に関する「情報収集」です。

本の中で「情報収集」というワードがよく出てくるのですが、対戦相手の情報収集というとどんなことをイメージされますか?

私は、試合当日までにYoutubeやflograpplingに試合動画ないかなぁと検索したり、選手名でググって過去の大会で入賞していないかなぁと実績を検索したりします。

これらの一連のネット検索が情報収集と思っていました。

しかし、この本では試合開始から序盤にかけての時間帯を情報収集としていました。

試合の一部も情報収集だったのです。

MMAや打撃の試合で「1Rは様子見」みたいなことをよく聞きますが、それって情報収集だったんですね。

もちろん試合では考えながらやっている(つもり)のですが、この部分の意識が乏しく、私には欠落していたなぁと気付きました。

試合中に得た情報こそが、直近の最新情報かつ一次情報であるために信頼度が高い情報です。

そう考えると、まったく知らない対戦相手に対する恐怖心も和らいでくるような気がしますね。

まとめ:戦術と技術はセットで考えよう


「ブラジリア柔術 必勝!戦術バイブル」では試合での考え方や試合に向けた心構えの具体的な指南が体系的にまとめられていました。

人によって心に刺さる戦術や考え方の部分は大きく異なりますが、体系的に試合の流れや考え方の全体像が整理出来ると落ち着いて試合を進められるようになるでしょう。

私の場合は「情報収集」と「試合中盤での逃げ切りはツライ」という話が特にしっくりきました。

また、前作の「ブラジリアン柔術教則本」がこれらの戦術を具体化する技術であって、今回の戦略本が単品で成立するものではないということを強く感じました。

そんなことを考えていたら柔術の試合をしたくなってきました。

道場が休館中で練習が出来ない方も多いと思いますが、少しずつ再開する道場もチラホラ出てきているようです。

練習が出来ない方は、筋トレやストレッチといったフィジカルトレーニングだけでなく「思考」の部分も一緒に鍛えて来たるべき再開に備えましょう。

以上『「ブラジリアン柔術 必勝!戦術バイブル」を読んだ話』でした。

合わせて読んでほしい

今回の戦術に対して、具体的な技術が連動してこその柔術です。ぜひ、前作「ブラジリアン柔術教則本」のレビュー記事も合わせて参考にしてみてください。

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