「クルスフィックスの逃げ方の覚え方」が目からウロコだった話

こんにちは、taikiです。

クルスフィックス(十字架)のポジションが得意な方、いらっしゃいますか??

↑こういうの

私はほとんどやりません。

しかし、道場にはクルスフィックスが得意でよくやってくる方がいらっしゃいます。

しかもクルスフィックスは足の組み方によって逃げ方が変わってきます。

普通に考えて、腕を取られて十字架状態で、足の組み方を見て、逃げる方向を判断するって難しくないですか?

私は出来ません。

「身体が勝手に反応するように覚えさせる」というのは長年柔術をやってきて私には出来ないこともわかってきました。

出来るようになるためには(私にとっては)頭で理解して、瞬時に引き出せるように情報を整理しておくことが必要不可欠です。

せっかくの機会なので、クルスフィックスの逃げ方を情報として整理してまとめておこうと思います。

クルスフィックスの足の組み方と逃げる方向の覚え方

クルスフィックスの足の組み方と逃げる方向をセットで覚えるべきなのですが、右・左で覚えようとすると左右逆になった時に混乱します。

上・下で覚えようとすると相手の足の組み方なのか、逃げる方向なのかで混乱して覚えられません。

そこで、先生にどうやって覚えればいいかを聞いてみました。

そうしたら、なんとシンプル。

先生くん
山田先生

相手の足の組み方を目で見て、蓋がしていない方に逃げる

目からウロコが出ました(笑)

これなら混乱しません。

6:20あたりから「足の組み方が見分けるのが超重要だ!」とおっしゃっています。

蓋が上にされた→蓋のない方向に逃げる

7:32あたりから相手の蓋が自分から見て上側にあるので、蓋のない下方向に逃げています。

蓋が下にされた→蓋のない方向に逃げる

8:40あたりから相手の蓋が自分から見て下側にあるときは、蓋のない上方向に逃げています。

右・左ではわかりにくい

ちなみに、私は柔術の技の説明を右・左でいわれるとわからなくなります。

自分の右なのか相手から見た右なのかもよくわからないし、同じ技でも逆側の状況になるとそこでも左右が入れ替わってしまいます。

私のようなキャパの小さな脳味噌ではすぐにパンクしてしまいます。

今回のクルスフィックスの覚え方で右左上下を一切使わずに、「蓋」という表現を用いたのはなんとも解りやすく、覚えやすく、賢い説明なんだろうと関心してしまいました。

まとめ:身体で覚えるのは情報として整理した後のこと


覚えやすいとは「覚えやすいように情報が整理されていること」であり、わかりやすいとは「わかりやすいように情報が整理されていること」と私は考えています。

習った技がなかなか使えるようにならない理由として、「俺は技の覚えが悪いから、、、」と言いたくなりますが、それは覚えが悪いのではなく、覚えやすいように情報が整理されていないからでしょう。

身体に覚え込ませることも、頭が整理された状態のほうが身体も覚えやすいはずです。

柔術に限らず、難しいものはわかりやすい形に言い換えたり、わかりやすいサイズに分解したり、わかりやすい順序に並び替えたりして頭にも身体にも入りやすい形に加工するといった工夫こそが物事を楽しむ秘訣かもしれません。

ぜひ、皆さんも柔術を通じて、物事を解りやすく言い換えることをやってみてください。柔術だけでなく言語化能力・言語処理能力といった力も鍛えられますよ!!

以上「『クルスフィックスの逃げ方の覚え方』が目からウロコだった話」でした。

オマケ

crucifix:
意味:キリスト受難の像、(キリストのはりつけ像のついている)十字架、(キリスト教の象徴としての)十字架

「クルスフィックス」「クルシフィックス」のどちらが正しいのか問題に関しては、英語のスペルを読むと「シ」に思われますが、ネイティブの発音を聞くと「シ」の音は聞こえません。

これを聞く限りだと「クルスフィックス」でもいいような気がします。

発音に沿いたいので、「ス」と表記することにしました。

どうでもいい話でしたね。

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