こんにちは、taikiです。
レオナルド・ダ・ビンチの有名なこの言葉はご存知でしょうか。
Grasp Fortune by the forelock.
日本語訳:幸運の女神には前髪しかない
チャンスの女神には前髪しかないので、通り過ぎた後にあわてて捕まえようとしても後ろ髪がなく掴む場所がない。即ち、うかうかしているとチャンスを手にすることができないという意味です。皆さんも御存知の通り、柔術の試合においても技を極められるチャンスというのは一瞬しかありません。そんな一瞬のチャンスに注目しようというのが今回の企画です。
今回は、一緒に三角絞めを研究している安藤選手の試合を見ながらおとずれたチャンスについて考えて行きたいと思います。安藤選手からのリクエストもあり、僭越ながら青帯ごときの私がコメントさせて頂ければと思います。ちなみにこうした方がもっと良かった的なご意見は大歓迎です!
トライアングルチャンスはこんなにあった
練習仲間であり、三角絞めの研究に私と一緒に励んでいる安藤選手の試合です。この試合の中で訪れたトライアングルチャンスは私が見る限り5回ありました。そのうち2回は良いところまで言ったのですが、逃げられてしまいましたね。ちなみに安藤選手は黒い道着(≠グレー)です。
トライアングルチャンス1
1:01あたりで相手の右腕ごとクローズドガードに入れています。この瞬間にお尻を浮かせて飛びつけば三角絞めに行けたように見えます。セコンドの師匠からもトライアングルいけるとの指示が出ていました。
トライアングルチャンス2
1:26あたりで2回目のチャンスが訪れます。このカメラの角度だとわかりませんが、パンツの裾を掴まれていなかったら相手が手を下げた瞬間に狙えそうでした。セコンドの師匠からもまったく同じ指示が飛んでいます。
トライアングルチャンス3
2:13あたりで相手の手首を掴んで手の動きを止めた状態で三角絞めに入れています。このテクニックはアンデウソン・シウバがチェール・ソネン戦で使いました。
その後は、三角絞めvsスタッキングパス(担ぎパス)の攻防です。反対の足をすくいに行くべきでした。
トライアングルチャンス4
4:14あたりで、相手が腕を下げたタイミングで三角絞めを狙っています。これは、トライアングルチャンス2の反省を活かしているのでしょうか。だとしたら試合の中で修正してくるなんてスゴイ!
トライアングルチャンス5
4:45頃に本日5度目のトライアングルチャンス。カメラだとわかりにくいですが、トライアングルチャンス3と同じように相手の手首をつかんでいるように見えます。そして、本日2度目の三角絞めvsスタッキングパス(担ぎパス)の攻防。安藤さんは相手の膝を手で押してブロックしようとしていますが、腰を押して相手の動きを止めつつ、背中で後ろに歩いて距離を作った方がよかったかもしれません。
まとめ:入れてからのスタッキングパス対策から
2回三角絞めに入れて、2回ともスタッキングパスにやられてしまいました。逆に言えば三角に入れるところまではいけているので、入れた後の対処方法を重点的にやっていけば極める事ができそうです。
こちらもあわせて参考にしてみてください。
「幸運の女神には前髪しかない!トライアングルチャンスを逃した男」でした。
研究所からは以上です。
コメント
試合中に複数回三角のチャンスを作れるのがすばらしいですね。せっかくなので、オモへの連携はいかがですか?チャンス3で言えば、三角を維持できない2:27あたりで右手で相手の袖を握っておけば、スムーズにオモプラッタに切り替えられたかなと。もし相手が警戒したら、三角に戻せますし、戻せなくてもポジション失わないので^_^もちろん状況に応じてホレッタも!
青木の先輩さん
貴重なコメントありがとうございます。
チャンス3は仰る通りで袖を握っていればオモプラッタに行けた気がしますね。三角とオモと腕十字とスイープ技がすべて連動するのが理想ですが、まずは三角とオモの連携から手をつけてもらいましょう!