ベリンボロマップで読み解くモダン柔術

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こんにちは、taikiです。
タイトルが仰々しくてスミマセン。

最近、ベリンボロの打ち込みをやっています。
その中で、ベリンボロとは何なのか、モダン柔術とは何なのかが私なりに見えてきました。
今回は、その研究成果を少し発表しようと思います。

ベリンボロマップとはフックの状態遷移

ベリンボロに取り組むにあたっていろんなものを参考にしました。
その中でも芝本先生と金古先生は足のフックをベースに体系的にベリンボロを捉えていました。本やDVDの目次を見ると非常によくわかります。
その2人のベリンボリストの教材から勝手にベリンボロが得意な人の脳内を想像した結果、「足のフックの強い・弱い等の特性の理解」「自由自在なフック変化」「バックテイクとレッグドラッグに向けたルート」の3つが頭の中で整理されていると思われます。

この3つの要素を状態遷移図バリューチェーンというシステム開発やビジネス分析で用いられる手法を使って図にしてみました。(もちろん、私が勝手に考えただけで実際にそうなっているとは限りません)

それがこのベリンボロマップです。



ベリンボロマップガイド:

  • バックテイクもしくはパスガードをベリンボロマップのフェーズ4≒ゴール(以下Ph)と設定
  • 横軸のPhが進めば進むほどゴール(バックテイク・パスガード)が近くなる
  • 各状態は主にどんなフックを作り込めているかを表す
  • 各状態遷移はフェーズを跨げば跨ぐほど難易度があがる
  • Ph4までの状態遷移が多ければ多いほど手順が多くなる

人によってX HookよりもBF Hookの方が作りやすい人もいると思いますし、得意な状態遷移も異なると思います。あくまで私がやって感じたままをそのまま当てはめてみました。

このベリンボロマップにおいて、どこからどこに状態遷移させるか(フックを移動するか)、どれだけ自在に移動できるか、バックテイク・パスガードに行くためのルートをいくつ持っているかが分かればその人のモダン柔術の技術習熟度がわかるような気がしました。

これこそがモダン柔術の正体なのではないでしょうか。

各フックの定義

このベリンボロマップを理解するために、それぞれのフックの状態を下記のように定義しています。
(撮影協力:トライフォース五反田 三瓶翔也先生、佐藤智彦さん)

Ph0:デラヒーバフック(DLR Hook)


これは馴染みのある方も多いと思われるダブルガード状態でのデラヒーバフックです。このダブルガード状態でのデラヒーバフックがベリンボロのスタート地点になることが多いです。

Ph1:ライイング・レッグドラッグフック・プレ(LLD Hook Pre)


デラヒーバフックしていない方の足を膝から相手の膝裏にねじ込んだ状態です。自分がマットに寝た状態でレッグドラッグに行く2つ前の状態です。これをLLD Hook Preと名付けました。

Ph1:ライイング・レッグドラッグフック・ポスト(LLD Hook Post)


LLD Hook Preから足を入れ替えて、これからまさにレッグドラッグに行く直前の状態です。これをLLD Hook Postと名付けました。

Ph1:Xフック(X Hook)



ベルトとパンツもしくはスネを掴んで状態で、足をXに交差させて相手をコントロールしている状態です。

Ph2:バタフライ・フック(BF Hook)



両足を相手の膝裏に掛けてベルトを持った状態ですね。

Ph2:Zフック(Z Hook)



自分の片足を相手の外側からZのような形で掛けた状態。こちらの動画の方がわかりやすいでしょう。

Ph3:ツイスター・フック(Twister Hook)


写真を撮り忘れたので、インスタから拾ってきました(笑)
むしろこっちのほうがわかりやすい??

他にもファーサイドフックをはじめとした今回取り上げていないフックもあります。網羅的に取り扱っても複雑になって混乱してしまうので、今回はここまでにしましょう。

ちなみに俺のベリンボロマップ

ちなみに私のベリンボロマップはこんな感じでつながっているのかな。Xは結構出来るようになってきたけど、BFとZに関してはまだ使いこなせていません。練習中です。
芝本先生や金古先生といったトップ選手はベリンボロマップが首都圏の鉄道路線図ばりに入り組んでいるのでしょう。私のベリンボロマップはまだ、2-3本開通しただけで、東南アジアの鉄道といったところでしょうか。

実際のテクニック動画をベリンボロマップと合わせて見てみよう

事例1:DLRからTwisterルート


これこそがベーシックベリンボロ2017です。
一般に出回っているかつてのベーシックベリンボロとは異なります。ちなみに芝本先生のベリンボーロZの最初のテクニックもこのルートから始まります。ベリンボリストの方々の中では今はこれこそがベーシックベリンボロになっているようです。

事例2:DLRからLLD Pre Postベーシックなレッグドラッグ


こちらはベーシックな横たわった状態からのレッグドラッグ、ライイングレッグドラッグ(LLD)ってやつですね。
DLR hookからLLD hook Pre、LLD hook Postとフックの状態を遷移させて最後はレッグドラッグ(LD)からのバックテイクです。動画が速くてよくわからないという方は、速度を落として見てみましょう。フックがどのように遷移しているかをじっくり見ることが出来ます。

事例3:DLRからBF Hook経由でLD


DLR HookからBF Hookを作ってLDに行っています。LDに関しては遠い方の足と近い方の足と両方いけます。このあたりがスムーズに出来るようになるとベリンボロマップも中盤戦を迎えることでしょう。

事例4:Xからの(Z経由?)Twisterルート

芝本先生のこの動画は、DLR hookからX hookを作ってTwisterに行ってBack takeです。
動画の中ではZフックというワードは出していませんが、DLRからZを経由してXに行って最後にTwisterを作っているようにも見えます。
これは複雑で手順が多いので最難関な気がします。

まとめ:自分でベリンボロルートを開拓しよう

ベリンボロが難しい理由の一つとして、多彩なフックがあると思います。

どのフックがどれぐらい強いのか、どうやってバックにつながるのかがイマイチ明確に理解できていないと「なんだかよくわからない難しいもの」になってしまうのかもしれません。

今回の研究をキッカケに、頭のなかにベリンボロマップと自分が実際に出来るルートさえイメージできていれば、難しく考える必要無いような気がしてきました。

実際に、このベリンボロマップの記事を書きながら、いろんな動画を見ていると段々と「ここでZフックを使うのね」とかわかってきました。ミヤオの試合を見ていてもようやく何をやっているかが理解出来るようになりましたし、実際にメンデスがセミナーで自分の目の前でやった技をメンデスオンラインで再度見た際も当時とは理解度が違いました。

そして、今回の研究で得られたもう一つの収穫は、モダンと言いながら物凄く打ち込みをして体に覚えさせないと使えるようにならないという当たり前の現実を改めて思い知ったということでしょうか。

残念ながら打ち込みのステップをぶっ飛ばして習得できるほどの研究成果はまだありません。モダン柔術という名前はついていますが、その習得には昭和根性論的な鬼のような打ち込みが必要不可欠なようです。

私はベリンボロルートを現在も開拓しています。少しずつ太くなっているルートもあれば、未開通のルート、細い茨道のようなルートもあります。皆さんも自分のベリンボロマップを作り込んでベリンボロを自分のモノにしてみましょう。

自分のベリンボロマップを作り込むことこそが真のモダン柔術の正体だ!!

研究所からは以上です。

追記:金古先生から頂いたコメント

金古選手がベリンボロマップについてフェイスブックでコメントして頂いたので紹介致します。

4大フックが出てきたのは5年前にミヤオ兄弟が日本でベリンボロ旋風を巻き起こした頃ですね。
当時ほとんど解明されてなかったバタフライフックやツイスターフックを毎日打ち込みして理解を深めていきました。
その後2013年にはトップ選手の間では4大フックはある程度共通認識として広まっていたとは思います。
今回のブログは4大フック間のトランジションが図解で分かりやすく解説されていて非常に分かりやすかったですよ。

はい、金古選手も毎日打ち込みしたとのことです。昭和根性論の積み上げの上にあの技術があることが証明されました。
皆さんも打ち込みして体に覚えさせましょう。

参考文献

DVD・書籍
ブラジリアン柔術ベリンボロ
DVD「EXTREME MODERN CONCEPT BERIMBOLO SIDE」
Carpe Diem Jiu Jitsu
柔術魂Vol.8

オンライン動画
ベリンボーロZ
Art of Jiu Jitsu

参加したセミナー
芝本幸司 ベリンボロ&LLDセミナー
橋本知之「ベリンボロ」セミナー
メンデスセミナー

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