【柔術遺伝子論】人間は柔術遺伝子の単なる乗り物にすぎない!

こんにちは、taikiです。

「生物は遺伝子の単なる乗り物にすぎない」という言葉をご存知でしょうか。

我々は、人間を主役として遺伝子をどうやって残していくか、先祖から受け継いだものをどうやって後世に繋いで行くかという視点で物事を考えます。しかし、じつは逆で遺伝子が自分(遺伝子)をどうやって残していくか考えた末に人間を含めた生き物をデザインしているのです

この考え方は柔術にも当てはめることが出来ます。
今回は、柔術遺伝子のサバイバルについて考えてみましょう。

俺の柔術はみんなの柔術で出来ている


普段スパーリングや試合で使う技は、どんな技ですか??

私がよくやる三角絞めは、辿っていけばプライドで見たノゲイラvsマーク・コールマン戦の三角絞め(正確には三角十字。当時はわからなかった)です。

たまにやるアナコンダチョークもワールドマスターで対戦相手のトゥーリオ選手にやられたのがキッカケで、対策を練ると同時に自分でも出来るように練習しました。ベリンボロだってミヤオの真似から入っています。

要は、自分の柔術と言うものはいろんな人の寄せ集めで出来ているわけです。

練習や試合を通じて学び、試行錯誤して、自分独自のオリジナル柔術が出来上がっていきます。

これは逆も然りで、一緒に柔術をした人は自分の技から何らかの影響を受けて、何かしら取り込んでいます。自分の柔術は誰かの柔術の一部になって影響を与えているのです。

俺の柔術はみんなの柔術で出来ていて、俺の柔術も誰かの柔術の一部になっている!

この感覚って納得感ありませんか??
人がお互いを影響しあって生きていくように、柔術だって一緒に練習したり試合で見たりした技で影響しあって作り上げられていくのです。
その結果として、柔術遺伝子を継承していくわけです。

ぜんぜん違った!柔術という遺伝子の乗り物にすぎない人間の肉体


その一方で、冒頭で「生物は遺伝子の単なる乗り物にすぎない」と説明しました。“遺伝子が自分の遺伝子をどうやって残していくか考えた末に人間を含めた生き物をデザインしている”という立場で考えてみましょう。

柔術遺伝子の生存方法という視点で考えると人間の肉体は、柔術遺伝子が進化する為の乗り物です。

自分の柔術のスタイルがどうとか、そんなものは実は大した話ではなくて、遺伝子的には他の人の柔術に何かしらの影響を与えられればOKな訳です。

スパーリングして、「この人強いなぁ」「この人とまたスパーリングしたいなぁ」「良い練習になったなぁ」と思ってもらえたら柔術遺伝子的には次の世代につなぐことが出来たわけで十分なのです。

そう考えると柔術という大きな乗り物の一部として、自分が役目を果たしていると思えてきませんか?

結論:柔術を楽しんでいれば柔術遺伝子的には優秀!


我々は柔術を通じて、人と繋がり、身体を動かして、日々楽しく過ごすために柔術をやっているように見えます。

しかし、実はそうじゃなくて柔術という名の遺伝子が柔術を効率よく残すために、人との繋がりを持たせて、身体を健康にして、最近ではSNSまで利用させて生き残るように仕向けています。

言い換えると、柔術を楽しいと思って、一緒に練習している人も楽しいと思ってもらえたら、柔術遺伝子としては十分に役目は果たせているわけです。

柔術に行き詰まった時は柔術遺伝子という一歩引いた視点に立って、見つめてみましょう。「柔術は楽しい」と言えるのであれば、その時点で遺伝子レベルでは勝者なのです!

研究所からは以上です。

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