芝本幸司かく語りき!トップ柔術家の名言から読み解く幸せになる方法

こんにちは、taikiです。

突然ですが、芝本幸司先生をご存知ですか??

日本人柔術家だけでなく世界の柔術界においてもトップクラスで活躍する選手であり、トライフォース新宿のヘッドインストラクターです。この芝本先生のMMA Planetでのインタビュー記事がめちゃくちゃ示唆に富んでいて、大変勉強になるので取り上げてみたいと思います。

比較の概念にはタテとヨコがある

芝本幸司先生のインタビューを読み解く上でヨコ比較タテ比較のフレームワークについて事前に説明しておきましょう。物事を比較する際には、ヨコ比較とタテ比較の2つの考え方があります。

ヨコ比較:自分他人を比較すること
タテ比較:過去の自分現在の自分を比較すること

このタテとヨコの概念をベースに話を進めていこうと思います。

ヨコ比較はネガティブ


チラチラと横目で他人を観察して現在の自分と比較し、そのギャップを認識することは皆さんよくやりますよね?どうしても負けたくないあの人やいつかは超えたいと思う憧れのあの人とのギャップを分析して、埋めていく作業はとっても大事です。ライバルや憧れの存在が自分の成長を後押しするといった少年ジャンプ的な友情・努力・勝利といった価値観は典型的なヨコ比較でしょう。若い頃は皆さん純粋だし、自分の可能性を信じているからそれでいいのでしょう。

しかし、大人になってからのヨコ比較は自慢と嫉妬が入ってきて他人からどう見られたいかといったマウンティング合戦の様相を呈してきます。

マウンティングとは、もともとは猿などが群れの中で誰が序列を決めるために行う儀式で、馬乗りになる行為です。近代の人間界では、人間関係において自分を優位な立場に立とうとする行為や考え方を指しています。

SNSでリア充自慢をして、自分の旦那や子供がいかに凄いかを自慢し合う痛々しいマウンティング女子は誰もが一度は見たことのある光景じゃないでしょうか。男性で言えば、乗っている車の自慢、年収の自慢、著名人をたくさん知っている自慢等あげはじめたらキリがないですね。要は自分がいかに凄いかを周りの人に見せて理解してもらいたいのでしょう。

猿の自慢大会であるヨコ比較はネガティブな気がしませんか?

タテ比較はポジティブ

逆にタテ比較は、比較対象を外部に求めず過去の自分もしくは未来の自分に求めます。昨日の自分よりも今日の自分の方が強いといった軸です。

他人と自分を比べてヨコ比較した結果、埋められないギャップによって落ち込んでしまう人がいますが、私はまったく落ち込む必要はないと思います。むしろ、タテ比較の結果、過去の自分よりも現在の自分が進化していなかったら落ち込むべきです。過去の自分よりも進化していないということは努力していないか、努力の方向性が間違っているかのどちらかです。落ち込みきってから猛省して、改善策を考えましょう。

日々の改善がわずかでもコツコツ積み上げると物凄い効果になります。毎日0.1%改善していたとしたら、1年で1.4倍(1.001の365乗)、10年で38倍(1.001の3650乗)になります。

相対性理論で有名なアインシュタインもこんな名言を残しています。

The most powerful force in the universe is compound interest.
超訳:「宇宙でもっとも強い力は、日々コツコツと積み上げ続ける事だ。」

直訳するとcompound interestは「複利」になりますが、日々積み上がって雪ダルマ式に増えていく複利の強さを小さなことをコツコツ積み上げていく事に例えて解釈することが出来ると思います。

タテ比較って物凄くポジティブな気がしてきませんか?

芝本幸司先生の名言を読み解く

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芝本先生「人と比べて結果だけを追ってしまうと、すごく精神的にきつくなってしまう。あくまでも、自分のベストの成績をつねに出せるように考えています」

この発想は完全にタテ比較です。人と比べる事をせずに常に自分と向き合って日々技術を研鑽して生きているからこそ、カイオ・テハやブルーノ・マルファシー二やミヤオ兄弟と肉薄する戦いが出来るのでしょう。

そして、この発言からも芝本先生の物事の考え方が伝わってきます。

芝本先生「ですから、このケガが良かったのか悪かったのかということの意味なんて、実はないんです。自分が今後どうするかだけだというのは分かっているので、頑張るのみですね」

凄い境地ですw
ここまで悟ることできますか?あの時のアレがよかったとか悪かったとか無いんです。意味は自分の頑張りでつけるものなんです。世間一般の価値観とは一線を画した世界観の住人ですね。この領域の住人こそが世界のトップクラスとして活躍できるのでしょう。

タテ比較の世界観で生きる人達

私はタテ比較の世界観の中で生きていく人に惹かれる傾向があります。芝本幸司先生以外にも偉業を成し遂げた方々の名言からタテ比較の生き方を探ってみましょう。

イチローの痺れる名言

もはや説明不要のイチローです。
多くの名言を残しておりますが、名言を見ているとヨコ比較よりも圧倒的にタテ比較の概念で物事を語っている事が多いです。本人も常に過去の自分と現在の自分とのギャップを見つめているのでしょう。むしろ、それ以外は何も見ていないのかもしれません。

少しずつ前に進んでいるという感覚は、人間としてすごく大事。

憧れを持ちすぎて、自分の可能性を潰してしまう人はたくさんいます。
自分の持っている能力を活かすことができれば、可能性は広がると思います。

成績は出ているから今の自分でいいんだ、という評価を自分でしてしまっていたら、今の自分はない。

島田紳助の痺れる名言

今は引退してしまった島田紳助の考え方も非常に興味深いです。紳竜の研究というDVDの中で、吉本の若手芸人に島田紳助のお笑い芸人としての物事の考え方を講義しているのですが、そこでこんな事を言っています。

漫才やってタレントなって成功した。成功したんだけど、自分の中で能力あるねんと思いながらあと半分、たまたまやで、たまたまついてたんてって言う自分がいる。もう一人は、違う、アホかと。何やっても絶対能力あるねん。だから、自分の中で自分を証明したい。

島田紳助は、常に自分がまぐれで成功したわけじゃないという事を証明したくていろんな事にチャレンジしているとの事です。世間からどう見られるかということよりも常に自分自身と戦っていた事が伺えます。興味がある方はぜひDVDも見てみましょう。生きていく上で間違った方向の努力をしない事の大切さを理解できると思います。

ミヤオ兄弟の痺れる名言

芝本幸司先生とも対戦経験のあるみんなが好きなミヤオ兄弟です。

僕は人を相手に戦うわけではなく、その人が使うポジションやテクニックを相手に戦うんだ

相手よりも強いことを証明するのが目的ではなく、自分の技術を証明することに目的にして戦っているようです。ライバルは過去の自分なのでしょう。完全にタテ比較の中で生きているようですね。

まとめ:比べるべきは昨日の自分であって同じ帯色の隣のアイツではない!


日本の幼少期教育は、良い成績をとって良い学校に行くことが世間でもっとも評価される完全ヨコ比較型の競争社会です。幼少期教育だけにはとどまらず、大学に入って、大企業に入社し、その組織の中で出世することが世間一般で良いとされています。

その価値観通りに、東大を卒業して官僚になって、文科省の事務次官にまで上り詰めたのが加計学園問題でウソがバレてゆれる前川喜平氏であり、「このハゲ〜」という暴言で揺れる豊田真由子氏だったりします。この人達は幸せですかね?なりたいですか?
(注:豊田氏は事務次官にはなっていない)

そういう生き方が楽しいなら止めはしませんが、私の目からは楽しくないと感じる人はたくさんいるように見えます。鬱病が現代病とされるのも結局は他人と自分を比較してその埋められないギャップに苦しむからなんじゃないでしょうか。

ある程度大人になったらヨコ比較をやめて、いかに昨日の自分よりも今日の自分の方が進化したかに着目するタテ比較で生きていきませんか?

この価値観が変わるタイミングは人それぞれで異なりますし、学校で教えてくれないから自分で気付くしかありません。偉業を成し遂げた方々の発言を見れば見るほど、人生の早い段階で気付いているように見えます。他人の目を気にするのではなく、昨日の自分と今日の自分を比べながら生きていきましょう。

「アイツよりも強くなりたい」ではなく、「昨日の自分よりも強くなりたい」の方が幸せな人生を送れますよ!

以上、「芝本幸司かく語りき!トップ柔術家の名言から読み解く幸せになる方法」でした。

コメント

  1. 自称柔術家 より:

    感動しました! 

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