トイカツ道場のトイカツさんに聞いてみた!道場経営と格闘技の共通点

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こんにちは、taikiです。

柔術ビジネスネタが好きな方、お待たせいたしました。
今回は、格闘技ビジネスの雄、トイカツさんこと戸井田克也さんに登場頂きます。

トイカツ道場と言えば、ピュア柔術家の読者の皆様には馴染みが薄いかもしれませんが、商業的には一番勢いがある格闘技ジムです。
トイカツさんに日本の格闘技界・柔術界について道場経営を通じて見えてきたことについて語って頂きました。

ビジネスマン、道場関係者必見の内容になっております。
お楽しみください!!

基本情報

戸井田克也さんの基本情報


名前:戸井田克也(トイダ カツヤ)
通称:トイカツ
出身:長野県長野市出身
身長:165㎝
体重:フェザー級?
年齢:マスター3
所属:トイカツ道場
SNS:FacebookTwitterInstagram

プロ格闘家暦15年
戦績34戦16勝16敗1分1ノーコンテスト
総合格闘技「修斗」世界ライト級1位、環太平洋ライト級1位

トイカツ道場の基本情報

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本社:東京都中野区中野3-27-13 ハイム桃ヶ丘1階
理念:格闘技を通して日本人が強く健康になり、会員様、インストラクター、従業員、ご家族、ひいては日本全国を幸せにすることがトイカツ道場の使命

トイカツ道場の主な特徴

  • 月額8,000円(税別)〜
  • 都内を中心に30店舗(2018年9月現在)
  • 朝7時から23時まで年中無休
  • 会員の平均30歳
  • 会員の女性比率 50%
  • ファイトフィットはスパーリング禁止。痛い・恐いじゃない格闘技

道場経営とはお客さんのニーズに応えること

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taiki

本日は、元プロ格闘家、現在はトイカツ道場経営者としてご活躍の戸井田克也さん(以下トイカツさん)をお招きして、格闘技ビジネスと柔術という切り口でいろんなお話をお伺い出来ればと思います。

トイカツさん、よろしくお願いします。

こちらこそよろしくお願いします。

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トイカツさん

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taiki

トイカツさんの選手を引退してから道場経営に専念するまでの流れはいろんなところでインタビューがありますので、それらを簡単にまとめるとこんな流れですよね。

  • 現役時代に練習時間を確保するために、効率よく稼ぐ方法を考えた
  • その結果、特技を活かした格闘技の指導だった
  • それを続けていたらトイカツ道場になった
  • 引退後、道場経営に専念するようになった

はい。そのような流れです。

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トイカツさん

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taiki

最初から経営者というよりも何処かでどこかのタイミングで格闘家から経営者になったと思うのですが、どのあたりでそれを意識するようになったのでしょうか。

やはり引退の前後でしょうか?

そうですね。
むしろ道場経営に専念する為に引退した方が近いです。

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トイカツさん

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taiki

選手としての限界を感じて引退するのとはちょっと違う感じですね。
引退後、経営に専念していくなかでどのようなことを考えて道場経営をされているのでしょうか。

常にお客さんのニーズに応えることを考えて経営してきました。
女性のニーズであればダイエットがしたいといったニーズに応えることですね。また、営業時間が7時から23時というのもお客さんのニーズから来ています。

何か特別なことをやっている訳ではなく、お客さんのニーズに応えるという経営としてあたり前のことをやっているだけです。

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トイカツさん

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taiki

しっかりと相手が望んでいることを理解して、それを提供するというシンプルなことですね。

そのためにも女性のニーズであれば、女性に受け入れられている他業種のサービスがどのようなことを提供しているかは見て勉強します。

具体的にはホテルやエステやレストランなどのサービス業ですね。

ほんの一例ですが、トイカツ道場でグローブが綺麗に並べているのは他のサービスを研究した影響だったりします。

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トイカツさん

道場の写真を見るとグローブが一定のルールに従って綺麗に並べられているのが確認できます。

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集客に関してもネット経由が中心ですが、業種ごとにあまり違いは無いので他の業種に学ばせて頂いております。

お客さんがどういういニーズを持っていて、どういうサービスが受け入れられるかを日々考えて一つずつ積み上げているだけです。

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トイカツさん

トイカツ道場の戦い方

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taiki

他のサービス業を参考にしているとのことですが、トイカツ道場が意識するような競合のサービスはどんな所になるのでしょうか?

もはやスポーツジムとかではなくて、携帯ゲームやYoutubeみたいなもっと巨大なモノと戦っていたりするのでしょうか?

さすがにそこまでは考えてないです(笑)

フィットネスクラブだったり、ボクシングフィットネスのb-monsterあたりは意識しています。

そのような競合他社の弱点はどこにあって、トイカツ道場の優位性は何で、どうやって戦えばトイカツ道場を選んでくれるかという視点で考えています。

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トイカツさん

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taiki

なんだか格闘技みたいですね、、、

その通りです。
格闘技と同じです。
相手に合わせてどういう戦い方をすれば勝てるか常に考えています。

なんとなく勝つじゃダメなのです。

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トイカツさん

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taiki

では、逆に柔術道場はトイカツさんからはどの様に見えるのでしょうか?
メディアでの露出も多くして頑張っている道場もありますが、、、、

柔術道場というよりも、柔術単品では日本国内だとまだ難しいかなぁと考えています。

柔術だけだとどうしてもお客さんが限られてしまいますので、経営的には大変だと思います。

その一方で、トイカツ道場でも東中野にグラップリング専門の道場をオープンしました。先程お客さんのニーズに応えると言いましたが、グラップリング専門の道場に関しては逆です。完全に私がやりたいからです。

現在のトイカツ道場の会員数がいるからようやくグラップリング専業の道場を作れたのであって、いきなり柔術道場からはじめたら今のトイカツ道場のような規模(2018年9月現在、30店舗)にはならなかったでしょうね。

入り口を柔術やグラップリングにするとどうしても集客のハードルが上がってしまいます。

トイカツ道場では、フィットネスから格闘技をはじめて少しずつハマっていって、柔術に本格的にハマる人ももちろんいます。そういった部分から格闘技のマーケットが大きくなればいいなぁと考えています。

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トイカツさん

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taiki

柔術に興味がある人を集めるのではなく、結果的に興味を持ってくれればいいという逆の発想ですね。

中長期的に格闘技の裾野を広げるのはこういう発想なのかもしれません。

格闘技や柔術の選手として実績を残した先生が自分が望む道場を作ったとしても、これから格闘技を始める人が求める道場とはやっぱり一致しないんですよね。

普通に考えて黒帯と白帯では求めるモノが違いますよ。

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トイカツさん

RIZIN・AbemaTV・消費税増税がトイカツ道場に与える影響

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taiki

ちょっと視点を変えてお話をお伺いしたいのですが、PRIDE崩壊から格闘技冬の時代を抜けて、最近になってRIZINが地上波で放送されたり、AbemaTVで格闘技が放送されたりして、格闘技の露出が以前よりも増えてきたと思います。

こういった外部環境の変化はトイカツ道場にとって会員さんが増えるとか影響があったのでしょうか?

まったくないです。

会員さんはRIZINとかAbemaTVで格闘技を見ていないんじゃないでしょうかね。
集客も「キック ダイエット」的な普通のSEOですから。

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トイカツさん

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taiki

なるほど。
では、マクロ経済状況や景気動向といった経済的な指標は経営していく上で意識しているのでしょうか。

トイカツさんと親しいことで有名な経済評論家の上念司さんは、消費税増税があると景気的には厳しくなるといったことを仰っていますが、、、

消費税の増税に対する影響は気にしています。
ただ、価格的には他のサービスよりも安く抑えていますので、むしろトイカツ道場に流れてくると考えています。

現在月額8,000円にしていますが、消費税が10%になっても1万円は超えません。
逆に1万円を超えてしまうところは、影響を受けるでしょう。

やはり心理的に価格の桁数が4桁と5桁だと与える影響が異なると考えています。

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トイカツさん

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taiki

外部環境の変化も見据えた上で、冷静に道場経営を行っているのはさすがですね。しばらくはトイカツ道場の拡大は進みそうです。

道場経営と強い選手の育成

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taiki

これまでのお話の中で、格闘技がすごく好きな人を取り込むよりも楽しく緩やかに格闘技を楽しみたい人を主なターゲットとしていることは分かりました。

その一方でトイカツさんとしては、強い選手を育てたいといった思いはないのでしょうか?

あまり考えていません。
既に強い選手を育成する人は他にたくさんいますが、逆に道場経営が出来る人のほうが少ないから私はそちらの方に専念した方がいいのではないでしょうか。

また、強い選手は環境を与えれば勝手に出てくるものと考えています。

もちろん選手に指導して全体の強さを底上げすることは出来ますが、青木真也選手や堀口恭司選手は育成出来ません。名前をあげた二人の選手だって、誰か特定の誰かが作り上げたわけじゃないですよね。

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トイカツさん

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taiki

強くなる人は練習する環境さえあれば、勝手にYoutubeみて研究して強くなる的な感じですかね。

なので私は、格闘技道場の全体の市場が大きくなればいいかなぁと考えています。

最近だとLDHさんのEX Fightも参入したりしてとっても可能性がある市場だと思っています。

まだまだ成長期にあるので、トイカツ道場1社でがんばるよりもみんなで競い合って全体のパイを大きくしていけたらいいですよね。

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トイカツさん

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taiki

トイカツさんのお話を聞いているとジムや道場カルチャーが根付いた先に格闘技や柔術の競技人口の増加があるような気がしてきました。

ちなみに、海外では日本に比べて女性への格闘技普及率が高いように見受けられます。トイカツさんからみて海外と日本の女性への格闘技普及率の違いはどのように映るのでしょうか?

護身術の必要性に海外と国内では大きな違いがありますので、その影響が大きいのではないでしょうか。

治安が悪い海外では女性が護身術の必要性は実感しているのに対して、日本では治安が良いのでそこまで護身術を切り口にしても受けがよくない。

日本人女性のニーズを正しく理解すると護身術が主目的ではないことが分かりますよ。

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トイカツさん

柔術の競技人口を増やす秘策は?

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taiki

トイカツさんからみて日本の柔術人口を増やす為の秘策とかこうしたら競技人口が増えるというアイデアは何かあったりするのでしょうか?

トイカツさんならではのアイデアがあればぜひ教えてください。

残念ながら秘策はありません。

やるとしたら、なぜ柔術をやらないのかを明確にして、ひとつずつ丁寧に解決していくことです。

柔術の道着を持っていくのが面倒くさくて嫌なのか、汗をかいた人と組み合うのが嫌なのか、そもそも柔術が何かわかっていないのかといった感じで原因を解明して、対策してお客さんのニーズに応えることです。

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トイカツさん

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taiki

最初の話に戻ってきましたね。

先程も言いましたが、格闘技と同じなんですよ。

格闘技が得意な人は、同じことを経営に置き換えてやるだけなので、本来は得意なはずです。

道場を経営している人が経営を勉強して、うまくいっているサービスはなぜ人が集まっているのかを考えて、試行錯誤していけば会員さんが増えて競技人口も増えると思います。

特別な秘策はありません。日々の道場運営の積み上げです。

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トイカツさん

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taiki

納得しました。
いきなり格闘技が強くなることが無いのと同じで、試行錯誤をしながら日常を積み上げてこそ競技人口が増えるというシンプルな答えしかないようです。

では、最後になりましたが、トイカツさんから柔術家の皆さんに、メッセージをお願いします。

7月にオープンしたトイカツグラップリング東中野は、グラップリングの出稽古を歓迎しています。
スケジュール↓このようになっております。

  • 火曜 15:00〜16:00
  • 水曜 13:00〜14:00
  • 土曜 11:00〜12:00

トイカツとスパーリングしたい方はぜひいらしてください!

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トイカツさん

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taiki

柔術家の皆さん、ぜひトイカツグラップリング東中野に出稽古に行って、トイカツさんとスパーリングしてみてください。

トイカツさん、本日はありがとうございました。

https://tkdj.net/dojo/

まとめ:経営は格闘技と一緒で秘策はない!コツコツ積み上げることが大事


いかがでしたでしょうか?
我々柔術家は、格闘技の中では柔術が最も敷居が低いと考えがちです。
しかし更に一歩引いて格闘技界をより広く大きな視野で眺めると、トイカツさんのように更に敷居を下げて、格闘技の裾野をより一層広げることが出来るのだろうと思いました。

また、その活動をコツコツと継続した先にこそ、柔術に触れて、柔術を好きになってという一つの流れがあるのかなぁとも感じました。

トイカツ道場のようなフィットネス寄りの道場も柔術専門道場も考え方は違えども目指す未来に共通部分はたくさんあるので、お互いに切磋琢磨して格闘技が好きな人を一人でも増やしていければ最高ですよね。

ぜひ、皆さんも柔術に誘って断られた人には、格闘技系のフィットネスを勧めてみましょう。数年後に柔術家に転向しているかもしれませんよ。

以上「トイカツ道場のトイカツさんに聞いてみた!道場経営と格闘技の共通点」でした。

研究所からは以上です。

おまけ

トイカツさんの教則DVDもとってもスゴイです。
特に最後の章の秘伝というチャプターで、横四方やノースサウスからのドラゴンスリーパーといった見ただけでブッたまげるようなスゴイ技が収録されています。
必見です!

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