強い柔術家がマウントを取られた時に何を考えているのか教えてくれた話

こんにちは、taikiです。

先日、道場が休館日の日に出稽古に行きました。
偶然にも早川先生のクラスでした。

そのクラスでマウントからのエスケープを習ったのですが、これが目からウロコの内容で、忘れないようにツイートしたら反響がよかったのでとりあげたいと思います。

マウントを取られた時に考えることは2つある

クラスの中でいろんなことを仰っていたと思いますが、私の印象に残った話は2つありました。

マウントを取られたらまずは落ち着く

1つ目はマウントを取られてしまったら、まずは落ち着いて冷静になろうとのことでした。

マウントを取られた状態とはどんな状態でしょうか。

マウントを取られるまでにはパスガードの攻防やサイドポジションからの攻防を散々やってきて、既にたくさん動いて消耗していることでしょう。

しかもマウントを取られちゃうぐらいなので、対戦相手は自分と同じかそれ以上に強い相手である可能性が高いです。

相手が強くて、自分が消耗している状態にも関わらず、落ち着きまで失って焦って動いたら相手の思うつぼです。

マウントを取られたということはそれ以上のポジションはない(バック除く)ですし、枕を取られたキツく抑え込まれた上に追加4点のリスクがあるサイドよりもお腹の上に乗られているだけの方がある意味楽かもしれません。

であれば、マウントを取られてしまったことはしょうがないのですから、一旦落ち着きましょう。

マウントを取られたときこそ冷静にです。

追記:
石黒選手のコメントがとてもわかりやすかったので紹介させて頂きます。マウントが落ち着ける理由が1つ追加されました。

マウントにおける労力対効果を考える

もう一つは、マウントからの逃げ方は労力対効果を考えているとのことでした。

マウントを取られたことを受け入れて心を落ち着けたら、次はどうやって返すかを考えます。

マウントからエスケープする際に、皆さんはどんな返しをしますか?

膝を押してハーフガードに戻すか、ブリッジをしてクローズドガードのトップポジションに戻すのどちらかが多いと思います。


↑早川先生本人によるマウントエスケープです

印象的だったのは、頑張って膝を押してハーフガードに戻しても労力に見合わないという考えです。(もちろん、だから出来なくていいという話とはちがいますよ)

どうせなら、トップポジションになった方がいいという発想ですね。

私はボトム派なのでブリッジで返してトップになってもクローズドガードの中にいたら全然お得感がないので、あまり好きではありません。また、マウント取られた相手に対して、クローズドガードを割って、パスガードしてという展開で勝てる気もあまりしません。

私の場合は、マウント取られた時点でポイントで勝つ道はなくなっている気がして、極めを狙うしかないのかなぁなんて考えちゃいます。

考え方は人それぞれで、どちらが良い・悪いの話ではありません。

大事なことは、ガムシャラにとにかくマウントから逃げるのではなく、自分の得意なポジションやそれになるまでの労力を考えてマウントから逃げることを考えようということでしょう。

応用編:マウントで落ち着くのは柔術だけじゃない


今回の話は、現実世界にも展開出来る柔術の教えのようです。

どんな状況であっても焦ることのメリットは1つもなくて(あったら誰か教えて下さい)、どんな状況でも落ち着いて頭を回転させてこそ道は開かれますね。

柔術であっても現実社会であってもマウントを取られたらそれだけで疲れます。

まずは落ち着きましょう!

まとめ:まずは落ち着こう


マウントポジション1つとっても掘り下げるといろんな話が出てきます。その話を膨らませていくと現実社会でも役に立ちそうな考えに発展するんですから、我々が柔術から学べることはたくさんありますね。

ぜひ、皆さんもマウントを取られたら落ち着いて、労力対効果とその先展開を頭の中で考えてから次のアクションに移りましょう。

焦っても良いことは1つもないですからね!

以上「強い柔術家がマウントポジションを取られた時に何を考えているのか教えてくれた話」でした。

オマケ

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