【技の断捨離】バックエスケイプをバッサリと削ってシンプルにしたら強くなった話

こんにちは、taikiです。

以前、バックエスケイプに関する記事を書きました。

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頭が整理されたので、対応が速くなったのは大きいでしょう。

その中で、バックエスケイプを楽にする本質のようなモノが見えてきたので、まとめておきたいと思います。

バックエスケイプ率が高くなった合理的な理由

以前の記事でバックエスケイプには、主に下記の3つのポジションがあると書きました。

  • オーバーアンダーのオーバー側
  • オーバーアンダーのアンダー側
  • ダブルアンダー

この3つが大事と言いましたが、更にシンプルにするとオーバーアンダーのアンダー側だけで十分という結論になりました。

なぜそうなったか。

理由1:アンダー側の方がエスケイプ技がシンプル

オーバーアンダーのオーバー側はエスケイプテクニックが5つと多く、覚えるのが大変です。

それに対して、オーバーアンダーのアンダー側では、バックスライドとアームループの2つしかありません。

しかも、バックスライドは3つのポジション(オーバー側、アンダー側、ダブルアンダー)で共通して使えます。

それであれば、シンプルなポジション(アンダー側)で全ポジションに共通するエスケイプテクニックを使ったほうがいいでしょう。

理由2:アンダー側で警戒する絞め技はカラーチョークのみ

オーバーアンダーのオーバー側では、リアネイキッドチョーク(以下RNC)とカラーチョークの2つがあります(ボーアンドアローはカラーチョークの派生型としてカウント)。

オーバーアンダーのアンダー側ではカラーチョークの1つです。

もちろん、アームバーや後三角絞めもありますが、私の体感値的には、バックからアームバーを狙われる確率は10%もなく、後三角絞めに関しては3%もないでしょう。

つまり、後回しで構わないということです(もちろん、知っている・出来るに越したことはないのは言うまでもありません)。

オーバーアンダーのアンダー側の方がRNCの可能性を消せて、カラーチョークの対処に絞ることができます。

具体的にやること

まずは自分がどこのポジションにいるかを理解する

一番最初にやることは、今、自分がどのポジションにいるのかを認識することです。

これが出来ないとスタート地点に立てません。

青帯くん
青帯くん
オーバーアンダーのオーバー側にいるな。RNCとカラーチョークのリスクがある。まずい。
青帯くん
青帯くん
オーバーアンダーのアンダー側にいるな。カラーチョークに警戒だ。
青帯くん
青帯くん
ダブルアンダーにいるぞ。絞めのリスクはないな。

こんな感じで、今、いるポジションを理解しましょう。

まずはここからです。

オーバーアンダーのオーバー側にいる場合

オーバーアンダーのオーバー側にいる場合は、RNC、カラーチョークを警戒する必要があります。
その上で、オーバーアンダーのアンダー側に移動しましょう。

オーバーアンダーのアンダー側にいる場合

オーバーアンダーのアンダー側にいる場合は、カラーチョークを警戒しながら、バックスライドで逃げましょう。

ダブルアンダーにいる場合

絞めのリスクはないので、バックスライドで逃げることだけを考えれば十分です。

どうでしょうか?

とてもスッキリしてシンプルになりました。

結論:まずはオーバーアンダーのアンダー側を目指す。その後、バックスライドエスケイプ。

まとめ:情報過多の時代だからこそ、削ることに意味がある


バックを取られた状態からのエスケイプテクニックは他にもたくさんありますが、テクニックが大量にあっても頭が散らかっちゃうだけで、とても覚えることはできません。

私は、これぐらいバッサリと情報を削ぎ落としてシンプルにしたら、実際にバックから逃げることが出来るようになりました。いろんなテクニックが出来るに越したことはありませんが、まずはここに絞ってみてはいかがでしょうか。

ここが固まってこそ、オーバーアンダーのオーバー側のテクニックも活きてきます。

柔術に限らず、情報過多の時代だからこそ本当に必要な情報を見極めて、合理的に物事を進めたいですね。

以上「バックエスケイプをバッサリと削ってシンプルにしたら強くなった話」でした。

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今回のテクニックはこちらの『ブラジリアン柔術教則本』をベースに作成しています。

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今回の記事は、バッサリと余分なことを削ぎ落としてシンプルにしたという点では三角絞めから逆算した話と同じことをやっているのでしょう。

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