アルティメットスパイダーガード金古先生に話を聞いてきた Part 2

こんにちは、taikiです。
前回に引き続き、金古先生インタビューのPart2をお届けします。

前回のインタビューを読まれていない方はこちらを先に読んでから本編を読み進めてください。

金古先生インタビューpart1はこちら。

アルティメットスパイダーガード金古先生に話を聞いてきた Part 1
こんにちは、taikiです。 今回は、スペシャルゲストをお呼びしております。この人です。 三角絞め研究所読者の皆様ならご存じの方も多いと思います。 見た目はコワモテ(?)、ホントはめちゃくちゃ良い人で有名な金古一朗先生です...

前回は、柔術をはじめたキッカケや色帯時代の練習方法について聞きました。今回は、ご自身の道場の設立に関する構想から黒帯時代の話と今度リリースされる教則動画についてのお話です。

お楽しみください!

金古先生インタビュー

青帯時代に描いた将来の構想

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taiki

では、今度は道場開設について聞かせてください。
 
ご自身のシュラプネル柔術を2015年にオープンしましたが、いつ頃から自分の道場を持つことをお考えだったのでしょうか?

道場に関しては青帯の頃から道場を持ちたいなぁと考えていました。

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金古先生


写真:現シュラプネル柔術アカデミー大宮

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早い!
なぜ自分の道場を持ちたいと考えたのでしょうか?

とてもシンプルで、一番楽しいことをやって生きていたいと思ったからです。
 
柔術の技がとても面白かったですし、それを人に伝えるのも面白かったです。また、ギターの講師をやっていたこともあって、人に教える仕事には自信がありました。

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金古先生

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taiki

具体的なプランはどんなイメージを持たれていたのでしょうか?

2011年までに黒帯を取得して、2011年に自分の道場をオープンすると目標設定をしていました
当時の日本の柔術界は黒帯になったら
 
①ムンジアルを目指す
②自分の道場を持つ
③フェードアウトする
 
の3パターンが多かった気がします。
 
今と違って国内で黒帯の試合が組まれることはあまりなかったですね。
 
2010年の全日本選手権でも黒帯ライトフェザー級はワンマッチ決勝でした。

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金古先生

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taiki

目標設定の話は、年齢と世代は異なれど、イチローや本田圭佑が卒業文集で将来の夢を宣言している話に近いものを感じます。年齢関係なく目標設定することは重要ですね。
 
そして全日本選手権がワンマッチというのも時代を感じます。2017年の全日本選手権の黒帯ライトフェザー級エントリー選手が14名なので、ここ数年で柔術がいかに普及して根付いてきたかを実感できます。
 
その後、目標を前倒しして2010年に黒帯になった金古先生は道場開設を選ばずに、当初の予定を目標設定を変更してムンジアルの道をえらぶことになります。どのような考えでムンジアルへのチャレンジをえらぶことになるのでしょうか。

2010年に同世代の柔術家である中村大輔さん(現・パトスタジオ ヘッドインストラクター)がムンジアルでハファエル・メンデスに負けたのを見て、このまま自分も何もチャレンジせずに引っ込んでしまうのはあとで後悔するだろうと考えました。
 
自分の道場をオープンさせることは年齢に関係なく可能ですが、ムンジアルへのチャレンジはそうは行きません。
 
もう少しやってみたいと思い、道場を一旦置いておき、ムンジアルに焦点を絞りました。

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金古先生


写真:2014年ムンジアル準々決勝

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taiki

その後、アダルト戦線からは引退して、2015年にシュラプネル柔術をオープンするわけですが、アダルト戦線からの引退はどのように考えた結果なのでしょうか

アダルト戦線から一歩引いて道場オープンに舵を切るキッカケになったのは、練習していてもうこれ以上強くならないと感じてしまったからです。
 
当然これからも新しい技や知識を増やすことは出来ます。しかし、それが伸び代かというと決してそうではないと思います。その新しい技や知識をムンジアルの舞台で使えるかというとそう簡単なものではありません。紫帯相手に決まるけどそれ以上になると決まらないぐらいの完成度ではムンジアルの舞台を想定すると使えるとは言えないのです。
 
そのようなレベルの技を作り込む為に費やす練習時間、そして40歳を迎え衰えてくるフィジカルをトレーニングによって維持させる大変さを考えるとちょっと厳しいと感じました。

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金古先生

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taiki

スゴイ世界ですね。
ここはまさにトップアスリートの領域であって、青帯ごときの私には未知の領域過ぎてコメントのしようがありませんが、ムンジアルはともかく国内で全日本などのアダルトの大会に出続けようとは思わなかったのですか?

アダルト戦線にいた頃は人生の全てをかけて練習に取り組んでましたが、今となっては当時みたいな練習はとてもじゃないけど出来ません。
 
当時の自分が今の自分を見たら全日本選手権への出場許可は絶対に出さないでしょう。全日本選手権の黒帯での戦いはそれぐらい神聖な領域だと思っています。

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金古先生


写真:試合前の仕上がった身体。鬼の形相が見える!

とめられないモノはない!?アルティメットスパイダーガード!

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taiki

この度、教則動画としてアルティメットスパイダーガードを発売されると聞いたのですが、それについて教えて頂けますか?

前作のエクストリームスパイダーガードは実際にムンジアルで使った技も収録されています。
 
先程の80点の話の流れで言えば、90点の状態で出した作品です。
 
今回の作品では前回から更に試合や日々の指導を通じて得られた新しい知見やノウハウを収録して進化させています。
 
被っている技はありますが、実戦でより使える説明をしました。スパイダーガードも95〜100点に近い状態まで来たのではないでしょうか。

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金古先生

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taiki

おお!
金古先生のスパイダーガードと言えば、人はおろかライオン等の猛獣やドラクエのモンスターも倒せるって有名ですよね?
アルティメットと言うだけあって、今回はそのあたりもバッチリ収録しているんですよね?

えっと、どこかでそんなこと言いましたっけ・・

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金古先生

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taiki

何言ってるんですか。私はいつもシュラプネルブログを楽しみに拝読していますよ。あのドラクエのモンスターを倒す話を聞いた時には私本気でシュラプネルに移籍しようかと考えましたよ!

そ、そうですか・・ありがとうございます(汗) 。

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金古先生

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taiki

熊を倒せるだなんて聞いた時には身震いしましたよ!
私の所属する道場でも熊をスパイダーガードでどうやってとめるのか先生を巻き込んで議論になりましたよ。結論は出ませんでしたが、、、、

参考:こんなイメージの熊です

そ、そうですか。あの武井壮とかの動物倒しちゃう話とかも全部信じちゃうタイプっぽいですね。

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金古先生

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taiki

何言ってるんですか!
武井壮なんか目じゃないですよ。
 
袖をガッ!と掴まえて足をピン!と張ればそれだけでもう武井壮は金古先生の事をパスガード出来ませんよ。
金古先生こそ百獣の王を目指すべきです!三角絞め研究所読者の皆さんもそう思っていますよ。

落ち着いて下さい。話を教則の方に戻させて頂いてもよろしいでしょうか?

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金古先生

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taiki

すいません、つい興奮して取り乱してしまいました。でも自分もいつか軽自動車位はスパイダーガードで止めてみたいです。

(無視して)今回の新作は前回よりも更に実戦的に仕上がっています。
 
私自身が前作のテクニックを使おうとした時に相手は様々なディフェンスをしてきます。この4年間で様々な練習相手がしてきたディフェンスをかいくぐって、なおかつその上を行くアタックの数々を収録しています。
 
なので前回のエクストリームスパイダーである程度基本的なスイープは出来るようになったけどしばらくしたら防がれるようになってきた、このような人に一番お勧めしたいです。
 
もちろん一からスパイダーガードを学びたい人もこちらの教則で学んでください。

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金古先生

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taiki

今回の作品はオンライン作品なのですか?

最初はオンラインだけにしようかなと思っていたのですが、まだ意外とDVDの要望もあるのでDVDとオンライン両方のヴァージョンで販売しています。

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金古先生

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taiki

なるほど、それでは私もこの教則でライオンや熊を倒せるように頑張りますよ!

お、おす・・!

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金古先生

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taiki

金古先生、本日はありがとうございました!

アルティメットスパイダーガード教則動画・DVDはこちら

まとめ:金古先生は「好きこそものの上手なれ」を体現する人であった

いかがでしたか?

ん?熊をとめるスパイダーガードの話しか印象に残っていない???
熊以外にも一般の柔術家の皆さんにも役に立つ情報がたくさんありましたよ(笑)

前回と合わせて金古先生が普段どのように物事を考えて、脳内がどんな感じになっているのかが垣間見えた気がします。強い意志と想いを持って柔術に取り組んでいると同時に、柔術をメチャクチャ楽しんでいることが伝わってきました。好きこそものの上手なれと言いますが、まさに金古先生のことでしょう。柔術であろうとなんであろうと金古先生のように楽しんで取り組むことこそ達人の条件のような気がしますね。

逆に言えば、楽しんで柔術をやっている人はみんな、達人の域に達する可能性があるということです!

ぜひ、アルティメットスパイダーの教則動画を購入し、セミナーに参加して、金古先生の熊もとめるスパイダーガードを体得しましょう!

以上、「アルティメットスパイダーガード金古先生に話を聞いてきた」でした。
研究所からは以上です。

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