柔術ツヨカワ女子に聞いてみた!柔術青帯世界3位 市川奈々美選手 前編

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こんにちは、taikiです。

今回は、人気シリーズ柔術女子です。
先日行われた柔術世界大会(ムンジアル)で初出場にして青帯3位に輝いた市川奈々美選手に登場頂きます。

以前、三角絞め研究所で取り上げたこちらの記事の中で、「見た目の可愛らしさと鬼のような強さがミスマッチな格上ツヨカワ女子」とありますが、この女性はまさに今回登場頂く奈々美選手のことでした。

市川奈々美選手と言えば、柔術メディアには一切登場したことがない(たぶん)ので知らない方も多いと思います。しかし、元柔道の強化選手であり、日の丸を背負って戦い、柔道の国際大会でも実績のあるそれはそれは強い方なのです。

本題に入る前に奈々美さんの強さを物語るエピソードをいくつか紹介しましょう。
おたつロックで有名なDeepのフライ級チャンピオンである和田さんが奈々美さんとはじめてスパーリングした時のツイートです。

パトスタジオの中村大輔さんも合同練習会でその強さに驚いていたようです。

実力者を唸らせるその強さがなんとなくご理解いただけましたでしょうか。
そんな強いけど謎のベールに包まれた奈々美選手と根気強い交渉の末、遂に登場して頂くことになりました。

貴重なインタビューをお楽しみください!!

市川奈々美選手の基本情報

市川 奈々美(いちかわ ななみ)
身長:163㎝
体重:ライト級
所属:トライフォース五反田
SNS:FacebookInstagram

主な戦績:
柔術

  • World2018 アダルト女子青帯ライト級 3位入賞

柔道

  • 2010年 東アジア選手権 優勝
  • 2010年 全日本柔道選手権3位入賞
  • 元・全日本柔道強化選手

柔道をはじめてから柔術に辿り着くまで

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taiki

奈々美さん、こんにちは。
今回は三角絞め研究所の人気シリーズ「柔術女子」に、世界大会で青帯女子ライト級で3位に輝いた市川奈々美さんをお招きしてお話をお聞きしたいと思います。

奈々美さんは元・柔道の強化選手でもあり、国際大会でも実績のある選手でした。そんな奈々美さんが柔術にチャレンジして、世界大会に出場し、3位入賞という華々しいデビューを飾りました。

本日は柔道・柔術をはじめたきっかけや普段の練習、世界大会の話等のお話を伺っていきたいと思います。

本日はよろしくお願いします。

こちらこそよろしくお願いします。

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奈々美さん

柔道をはじめて引退するまで

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taiki

奈々美さんは、かつて柔道の強化選手(※)としてご活躍でしたが、そもそも柔道はどんなきっかけではじめたのでしょうか?

※ ざっくり言うと全日本柔道連盟が「この選手は将来メダルが狙えるぐらい活躍しそうだから支援しよう」と思う選手です

父が区の体育館で柔道を教えていて、その流れで私も柔道場に連れて行かれるようになったのがキッカケです。3歳の頃ですね。

当時は幼かったこともありますが、自ら進んでやり始めたわけでなく、やらされたという感じでした。その頃は、柔道は嫌いだったので正直やめたかったです。

その頃の想いもあって、引退するまで20年間いつも心の何処かでやめたいと思っていたのかもしれません(笑)

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奈々美さん

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taiki

ちょ、ちょっと待ってください。

最初から想定外の展開です(汗)
楽しんでやっているのだと勝手に思っていました。

私は「試合で絶対に勝ちたい!!」という強い感情があったわけではなかったのですが、勝たないといけないというプレッシャーを勝手に感じていました。試合に勝つと嬉しいというより親や周りの期待に応えられて安心するというほうが強かったです。

そんな感じで必死に練習していると、気づいたら強化選手にも選ばれていました。

それからは強化選手から外れることが恐くて必死に練習して柔道を続けていました。だから私は柔道自体にあまり興味をもっていなかったです。

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奈々美さん

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taiki

ス、スゴイ。
これが一般人にはわからないアスリートの苦悩なのでしょうか。

そんな嫌いな柔道でも練習は真面目に取り組んでいたんですよね??

練習はストイックにやっていました。
試合に負けると親の期待に応えられず申し訳ない気持ちになりますし、実際にそんなことはないのですが、先生にも相手にされなくなるような気がしていました。

そうなりたくないという恐怖心で死ぬ気でやっていました。

子供の頃から引退するまでそんな思いは続いていましたね。

練習は週6日していました。
練習以外にもランニングもやっていましたし、ほぼ毎日何かやっていますね。

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奈々美さん

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taiki

そんな柔道三昧の生活もやがて引退を迎えて終えるのですが、どんな感じで終えたのでしょうか。

私は大学卒業と同時に引退して、柔道整復師になって就職したいと考えていましたが、当時のコーチから「ここまでやってきたのだからまだ続けよう」と言われたことがキッカケで実業団に入ることになります。

2年間実業団には所属しましたが、思うような結果が出せなかったので実業団から外れることになりました。

言ってしまえば、解雇です。

その連絡が来たとき、肩の荷が下りたというか、やっと解放されたという気持ちで、正直嬉しかったです。

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奈々美さん

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taiki

基本的なことを教えてほしいのですが、実業団ってなんですか?読者の方にも「実業団」という言葉を聞いたことがあるけど、それがなんなのかよくわかっていない方も多いと思いますので、簡単に教えて頂けませんか。

実業団とは一言で言ってしまえばプロです。

もちろん所属する企業によってその企業の仕事をしている人もいますが、実業団に所属している選手は柔道に専念出来る環境が整っています。
柔道を通じてその企業をアピールすることを目的としている人達です。

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奈々美さん

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taiki

プロの世界は結果が出ないと外されてしまうんですね。
引退後は柔道とは全く接点はなくなってしまったのでしょうか。

引退後はたまに練習会に参加して、軽く指導するだけでした。

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奈々美さん


柔道の練習風景

柔道引退後から柔術との出会い

triforcegotandaさん(@triforcegotanda)がシェアした投稿

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taiki

引退後に柔術に出会い、再び道着に袖を通すことになりますが、どんな経緯で柔術をはじめたのでしょうか。

引退後に結婚をしたのですが、その夫の影響ですね。
夫に誘われて道場に行きました。

その道場は柔術だけではなくキックボクシングやグラップリングのクラスもあって、はじめはダイエット目的でキックやグラップリングのクラスに出ていました。
柔術に関しては道着も着なきゃいけないし、柔道とは違うことをやりたいなぁと思って参加しませんでした。

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奈々美さん

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taiki

柔道家から見たら柔術はどう見えるのでしょうか??
意識するものなのでしょうか?

当時は柔術のことは知りませんでした。
ただ、柔道時代に地方の練習会で自分から引き込んで積極的に寝技をやる女性の方がいらっしゃったのですが、今思い返すとあの方は柔術家だったのかもしれません。

今の現役柔道家の間での認知度は違うと思いますが、少なくとも当時の私はそんな感じでした。

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奈々美さん

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taiki

当時の柔術の認知度が寂しい、、、、、

その後、敬遠していた柔術を遂に始めることになるのですが、どんな経緯だったのでしょうか。

ハワイで結婚式をあげたのですが、その際に、現地で柔術着が売っているお店(日本だとイサミショップが近い?)に行ったのです。

そうしたら売っていた柔術着がとてもカワイかったのです!

お気に入りの道着。ムンジアルもこれで戦いました。

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奈々美さん

その道着を夫に買ってもらって、そのままハワイの道場に出稽古に行きました。

ハワイの道場で出稽古

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奈々美さん

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taiki

結婚式からの出稽古!!

家族に良い顔をされずに練習に勤しむオッサン柔術家の皆さんからしたら信じられない話です。
結婚式と出稽古なんてもっとも遠い所にありそうなモノを組み合わせるとは、旦那さんの想像力がスゴイ(笑)

あと、柔術着メーカー関係者の皆さん、
女性が着たくなるようなカワイイ道着を是非作ってください!!


せっかくだから三角絞め研究所ブランドで女性を意識したカワイイ道着作ろうかな(笑)

その出稽古先でスパーリングしたら、普通に「スゴイ」とか「強い!」と褒められました。

柔道やっていた頃は強化選手は強くて当たり前と思われていて、褒められるはありませんでしたね。

その影響もあって、単純に褒められたのがすごく嬉しくて楽しかったのです。

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奈々美さん

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taiki

これってまさに柔術カルチャーですよね。
競技志向でガツガツやるのはほんの一部でしかなくて、緩く、楽しく、自分のペースでというあのノリがハマったんですね。

はい。
ちなみに新婚旅行はタイに行ったのですが、夫と1週間タイで出稽古三昧でした(笑)

新婚旅行先のタイで出稽古

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奈々美さん

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taiki

なんとも浮世離れした話、、、

柔術ジャンキーの未婚男子の皆さん、
柔術家と結婚するとこんな素敵な暮らしが待っているぞ!!

柔道と柔術の大きな違い

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taiki

恐怖心やプレッシャーを感じながら必死に取り組んでいた柔道ですが、柔道をやっていて楽しいことはなかったのでしょうか?
何かしら楽しいと感じることもありましたよね??

う~~ん、、、
(しばらく考えて)投げがタイミングよく決まると気持ちいいですね。それぐらいかなぁ。。。

試合に勝ってもそんなに嬉しくなかったですし、試合で勝ちたいとかもなかったですし、、、柔道でも柔術でもそれは変わりません。

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奈々美さん

貴重な柔道の試合動画です。確かに試合に勝ったのにアッサリしています。

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taiki

マジか、、、、元・強化選手の言葉としては意外すぎる、、、
では、逆に柔術をやっていて楽しいことはなんでしょうか?

柔道はタイミングと力が大切なのですが、柔術は考えながらいろいろ試す余裕があるところがいいですね。ひらめいたら試してみることが出来る。とにかくそれが新鮮なのです。

柔道時代には組手を逆にして試しただけで、ふざけるなと怒られることもありました。

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奈々美さん

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taiki

組み手を逆にすると怒られる!?良くも悪くも昭和だなぁ。

柔術はいろいろ自由に試せる所がいいですよね。その自由さもあって、練習の後に思いついたことや次に試したいことなどをノートにメモしています。柔道の頃はノートにメモを書くことはやっていませんでした。やろうとしてもそこまで余裕がなくて何も書けなかったと思います。

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奈々美さん

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taiki

柔道と柔術で空気感とかバイブスはやっぱり異なるんですよね?

今の柔道はわかりませんが、当時は体育会で根性のイメージでしょうか。逆に柔術は静かで穏やかでロジカルです。

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奈々美さん

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taiki

いい大人が柔術にハマる理由がこのあたりにある気がしますね。柔術は大人で合理的。学校の部活的なカルチャーが合わなかった人はぜひ柔術を試して欲しいです。

後編に続く

次回予告


いかがでしたでしょうか?

柔道のトップ選手の苦悩や柔道家から見た柔術が垣間見えましたね。
後編では、ムンジアルで感じたこと、読者からの質問コーナー、今後の予定について聞いていきたいと思います。
お楽しみに。

後編はこちらになります。

こんにちは、taikiです。 前回に引き続き、柔術ツヨカワ女子、市川奈々美選手のインタビュー後編をお送りしたいと思います。 前編のイ...
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